4月22日に開催された『技術書典 4』にサークル参加してきました。
技術書典は1と2に個人で参加して3は会社として参加して今回の4は会社と個人と2サークルにかかわっていました。
超技術書典を抜くと皆勤です。
個人サークル
既刊として『遠回りして学ぶ Yesod 入門』を増刷し、新刊は『手続き Haskell』を持っていきました。
数字
売り上げ部数は、どんぶり勘定ですが(特に Yesod 本のダウンロードカードが完全に記憶による)下記の通りとなりました。
- Yesod 本
- 紙 + PDF
- 30
- PDF
- 4
- 紙 + PDF
- 手続き Haskell
- 紙 + PDF
- 60
- PDF
- 9
- 紙 + PDF
60部は次回イベント頒布も込みでの印刷のつもりでしたが、技術書典自体の来場者が倍になったことで全部捌けてしまいました。
両方とも紙の本はイベント終了の1時間半前から1時間前ぐらいに完売し、あと5冊ずつぐらいあればちょうどよかったかなという感じでした。
どちらも紙 + PDF が1000円、PDF のみが800円でした。正直『手続き Haskell』は30ページないのでちょっと高いかなと思いつつ会計の簡潔さのために切り上げました。値段で買うか悩む人がいなかったわけではないですが、ほとんどの人は、前から思っていましたが、買うか決めた後に値段の確認をするようです。
ただいまを持ちまして、 #技術書典4 閉幕しました!今回の総参加者数は6380人でした。
— 技術書典公式アカウント (@techbookfest) 2018年4月22日
皆さんご来場ありがとうございました。
あと、16時ぐらいまで入場規制がかかっていたせいでポツポツと最後まで買ってくれる人がいて、それは嬉しいんですが、それに加えて会場の混みぐあいとで自分が買いに回ることが全然できませんでした。次も晴れたら、自分と売り子、買い出しの3人で回そう……
支払い方法は下記の通りです。
- 現金
- 多数
- かんたん後払い
- 6
- Square(クレジットカード)
- 0
Square 決済、実は1度もしたことがないので待ってます。(技術書典2のときに1度チャレンジしてくれた人がいたんですがうまく読めなかったことはあります。)
書籍について
新刊の『手続き Haskell』についてブログで説明していなかったのでしておきます。
ちなみに Yesod 本は表紙にポリプロピレンが貼られちょっとだけ品質アップしています。
手続き Haskell
タイトルでネタ本と思われることがあったのですが、大まじめに書いています。
ネタだと思われるという状況を変えないといけないと思っていて、というのも Haskell で手続きを書くのは全くめずらしいものではないです。なぜならそのためにモナド用の do 構文をサポートしているのですから。
世間では Haskell は関数プログラミングをしないといけないという強迫観念のようなものが強いと思います。
Haskell では普通に手続きが書けるのだということが伝われた執筆したカイがあったというものです。
本書にはもう1つ執筆の理由があって、それは入門者によくある「読めるけど書けない」問題の解消です。
入門書を読んで書いてあることは分かるけど Haskell で書こうとすると書けないということが多いように思います。それは、元々手続きプログラミングをやっている人の場合、まず頭に思い浮かぶアルゴリズムが手続き的だからです。なので、それをそのまま Haskell で書けるノウハウを提示したつもりです。
また、Haskell の文法は C 族の言語や Python・Ruby などとはかなり異なります。その上、関数プログラミングをするとなると、入門者は二重に壁があることになります。そこで、関数プログラミングを後回しにすることで、文法を身につけることが容易にすることも狙いです。
とはいえ Haskell らしいソースコードがあるにはあるので最後の章で、両方の書き方を対比しています。
本文中に書き忘れたのですがソースコードは GitHub で公開していますので実際に動かしてみたい方はクローンしていじってみてください。
執筆
今回に合わせて同人活動をまとめたサイトを GitHub Pages で作ったのですが、せっかく Haskell のサークルなので Hakyll を使うように書き換えようと思ったのが時間が溶ける原因でした。
まずテンプレートエンジンが気に入らなく Jekyll と同じ Liquid を使おうとしたら、ライブラリーが完全でなく、まずそれの自作から始めてしまい、まさにヤクの毛刈りですね。
さすがにこのままだと執筆時間がなくなってしまうと、1ヶ月ほど前から執筆を始めました。
時間がすでになくなっているのに、執筆を始めると想定より内容が膨らみ始め、当初は Haskell の文法も解説するつもりでしたが、入門書の副読書と目標を変えることで、なんとか収まりのよい形になったのはよかったと思います。
ただそれでも自己レビューが不十分だなと刷り上がった本を読んで思えたのは反省点です。
執筆で今回よかったのはプリンターを買ったことでした。人にもよるでしょうが、自分の場合は自己レビューする場合、紙で赤ペンを入れていかないとまちがいが見つけられません。これまでは外で刷っていたのですがもう今回思い切ってプリンターを買いました。
プリンターの知識が10年ほど止まっていたので知らなかったのですが、今時はロースペック機以外はスキャナーが付くのですね。
そこでせっかくなので今回の表紙は手書き文字を取り込んでみました。それに合わせて表紙用紙を軽く波打った紙にしてみたのですが、これはよかったと思います。手書き文字とよくマッチしています。
オンライン販売
これまで通り BOOTH でオンライン販売しておりますのでよろしくお願いします。
追記(2018.09.12):『遠回りして学ぶ Yesod 入門』は商業化しましたのでそちらでお買い求めください。詳細はこちら。
会社サークル
会社としては技術書典 3 からの2回目のサークル参加となります。
今回は個人サークルもあるので、会社の方は編集に専念しました。
前回は完全に有志でプライベートや10%プロジェクト時間にやっていたのですが、イベントの後に人事部の方からアプローチがあり、今回は業務として執筆できるようになりました。ありがたい。
また今回は表紙・ダウンロードカードを社内の絵描きの人たちに描いてもらいました。前回はクールな感じにしあがったのですが今回はキュートになりました。大きいポスターも作りました。ポスターがあると大手壁サークル感がありますね。
その他の詳細は会社ブログで公開予定ですのでもうしばらくお待ちください。
技術書典 5
次回がどうなるのか分かりませんが、『俺々言語にだって型推論が欲しい!』という題で書いてみようかなぁと思っています。(大いに変わる可能性がある。)